テキストサイズ

みえない鎖

第27章 根回し

「・・・ただいま」

「お帰り、アキ」

ドコに行ってたの?
何故、母親がアキの事を知ってるの?
元カレはいつ帰ったの?
昨日はどうなったの?

・・・聞きたい事はいっぱいある、けど。

ただいま、なんていう些細な言葉も嬉しくて、抱き合ったまま、しばらくこのままでもいいかな、なんて思ったりして。

「瑠璃」

「ん?」

返事ともに顔を上げると、アキの顔は間近に迫ってて、当たり前の様に唇を合わせた。

・・・スキ、だな。

何故か、再確認しちゃってる。

唇が離れると、アキは私の首筋に顔を埋めた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ