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みえない鎖

第28章 変化

月曜日、アキは夕方から得意先に会う、という。その前に会うための資料など、まとめる仕事があるらしくて、今日は出勤。

ネクタイをきっちり締め、ワイシャツ姿で朝食を食べるアキ、をちらりと視界に入れる。

・・・何だか新婚みたいデス、ケ・ド・・・。

って勝手に妄想モードに入ってみたりする。前までそんなこと考えなかったのに。

「先方が、どうしてもってな。ま、忙しい本部長だから仕方ねえけど」

「ふーん」

生野菜のサラダを口に運びながら、生返事。視線はとりあえずアキ以外に彷徨わせて。

だって、妄想モードはどうもバレたら恥ずかしいし。

「バイト先にはいつ行く?」

「昼過ぎかな。朝は片づけたい」

あのダンボールの山は見なかったことにしたいけど、あのままだと、困るのは私だし、ね。

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