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みえない鎖

第28章 変化

「ついでだから、お茶しない?」

と、有無を言わさず、近くのカフェに引き摺り込まれた。

・・・は、話す事は何もないですー!!!

内心慌ててるけど、香奈子さんは知らない可能性大だし、波風立てずに、この場から立ち去りたい。

香奈子さんは、席についてコーヒーを頼むと同時に、来たメールに返信を打ってる。

「メールすぐ終わるから、ごめんね」

と、ものの数分で何やら返事を返すと、

「何だか変な感じね。バイト以外の昼間に会うのは」

屈託のない笑顔でこっちを見る。

「・・・そうですね」

私が頼んだアイスティと香奈子さんのコーヒーが運ばれてくると、上機嫌でコーヒーに砂糖とミルクを入れてかき混ぜてる。

「・・・何かいいことありましたか?」

数日前のバイトの頃とは全く違うテンションだな・・・と思いつつ、何気なく質問した。

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