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みえない鎖

第28章 変化

14時過ぎ、お店に顔を出すと、店長がいて『辞める』という話を切り出した。

びっくりされたし、引き留められたけど、何とかこのまま辞めることを了承してもらった。

・・・とっても心が痛い気もしたけど、まさか元カレの話とかする訳にもいかないし・・・。

物思いにふけりながら、とぼとほ家に向かって帰っていると。

「あれっ、瑠璃ちゃん?」

後ろから呼ぶ声に、背筋が凍るかと思った。

・・・今一番会いたくない相手、カモ。

・・・うん、気のせいカモ。気のせいだって。だってその心算で、バイト辞めてきたわけだし、ね。

なんて自己暗示が通じるはずもなく、諦めて振り返ると、にこにこ顔の香奈子さんの姿を目がとらえた時、

・・・顔が若干引きつった・・気がした。

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