みえない鎖
第30章 解くしがらみと甘い誘惑
「なぁ」
さっきの会話より少し声が大きく聞こえるアキの声。口調も穏やかに感じる。
「なに?」
「・・・バイト、辞めたのか?」
「うん。辞め方はいけないと思うけど、ちゃんと辞めるって言ったよ」
本来、辞める話をしに行っただけだったのに、こんな事になるなんてビックリ・・・で。
「そうか」
「うん。もう大丈夫」
もう会うことはないはず。香奈子さんが元カレからどこまで聞くか知らないけど、やっぱり色々気まずいから会わないだろうし。
となれぱ、会う事も無くなるから大丈夫。心配かけることはないはず。
背中に回している腕に少し力を込めた。
さっきの会話より少し声が大きく聞こえるアキの声。口調も穏やかに感じる。
「なに?」
「・・・バイト、辞めたのか?」
「うん。辞め方はいけないと思うけど、ちゃんと辞めるって言ったよ」
本来、辞める話をしに行っただけだったのに、こんな事になるなんてビックリ・・・で。
「そうか」
「うん。もう大丈夫」
もう会うことはないはず。香奈子さんが元カレからどこまで聞くか知らないけど、やっぱり色々気まずいから会わないだろうし。
となれぱ、会う事も無くなるから大丈夫。心配かけることはないはず。
背中に回している腕に少し力を込めた。