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みえない鎖

第30章 解くしがらみと甘い誘惑

顔が近づいてくるから、自動的に目を閉じる。柔らかい優しいキスが・・・降ってきた。

額に、閉じた目に、鼻に、頬に、顎に、
・・・・・・唇に。

「・・・んっ」

次第に深くなるキスに、身体の力が抜けて、ベッドに身体が沈む錯覚に陥る。

「・・・んんっ」

でも本格的に舌が絡み合う前に、唇が離れ、アキが私を見下ろしたまま、動かない。

・・・ちょっとモノタリナイ、って思ったのは、隠しておこうと思ってたのに。

「後でたっぷりシテやるよ」

ってばっちり何故かバレてた様だったけど。

「・・・そんなことない」

アキの目を直接見ないように、視線をずらして反論してみた。

「そうだな、今日はその辺を少し壊してみてえ・・・な」

何やら不穏な独り言?にとりあえず・・・スルーするけど、ちょっとだけ、期待という名のドキドキ、を覚えた。

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