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みえない鎖

第33章 エピローグ

ポチャンと水音が響く。やけにリアルな夢だなあ・・・。

身体はぽかぽか暖かいし、ふわふわ漂っていい感じ・・・なんだけど、

身体のあちこちを何かが這ってて、それが寝るのを邪魔してる。

「・・・・・・寝かせて・・・よ」

って思ったのか言ったのか・・・微妙なところだった割には、

それ以上、身体のあちこちを這う何かは止まったから、寝かせてもらえる~と思って、

いい気分のまま、意識を手放す事にした。

で。

次に気が付いた時には、ミノムシみたいにバスタオルに包まれた状態で、アキの仕事部屋のベッドの上だった。

包まれてたから寝返りが打ちにくかった、と思いつつも、顔を机の方に向けると、赤いペンで何やら書き込んでいるアキの後姿を捉えた。

壁時計は13時前・・・って午後1時前!?

「寝すぎた!!」

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