テキストサイズ

みえない鎖

第33章 エピローグ

「・・・起きたな」

そう言うと、ペンを置いて部屋から出ていくアキ。えっと、どこ行ったの?って思ったけど、程なく戻ってきて持ってきたのはお茶。

「飲むか?」

「うん」

とりあえず、ベッドの上に腰掛けた。アキがその隣に座り、500ミリのペットボトルを開けてる。

そのまま渡してくれると思ったのは私だけだったらしく、アキがお茶を一口含んで、そのまま口が近づいてくる。

「ペットボトルちょうだい」

アキの口元に軽く手を当てて拒否すると、ゴクンと飲み干したのが解った。

「・・・・・・ダメ」

「え?」

「飲ませる」

「いや、普通に飲みたい」

口移しのお茶は温くなってるでしょ?って基本そんな問題じゃないでしょ?

ストーリーメニュー

TOPTOPへ