テキストサイズ

みえない鎖

第6章 自覚

「会う気あるか?」

「あるっ」

「じゃ、30分後に」

・・・30分?

既に通話は切れ、ツーツーと電子音が耳に残る。

「・・・って仕度!!」

ぼーっとしている暇はない。
アキに会えるのだから。

服を選んでいる時間はないので、お気に入りに着替え、軽く化粧をし、汚いわけじゃないけど、部屋の中も少し見栄え良くして・・・。

30分って短い。

相手がアキじゃなかったら30分って言われた時点で文句言ってる気がする。

何とかなったかなと時計を見ると、25分既に経っていた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ