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みえない鎖

第11章 素の相手

買い物したいというアキの要望に応え、海沿いをホテル方向に向かう車の中で。

アキは社会人でもないのに、払わせ過ぎなんだけど、って文句言ったら。

「兄貴に振り回されてる分は、働いてるのと同じ」

と、全く取り合ってくれなかった。

その後、ショッピングモールのパーキングに車を停め、手を繋いでまた歩く。

今日という日は忘れられそうにない。アキ一色の日だから。

アキの方を見る女性は相変わらず居るけど、そんな女性の視線も朝のホテルの頃と比べて、慣れてきた。というか、もう考えないようにしてる。

ところで買い物って何買うかと思ったら、連れてこられた先は・・・

「下着?」

何故か女性下着のお店。

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