禁断のシェアハウス
第4章 衝撃の事実と禁断の行為
朝。
目の前にはスヤスヤ寝てる剛。
幸せだな、こういうの。
自然に笑顔になる。
起こさないように、そっとベッドからでる。
そして、ゆっくり部屋を出た。
服をきてない私は、自分の部屋に行き、服と下着を持って風呂に入った。
風呂から出ると、いい匂いがして、剛が起きたことを知らせていた。
「おはよ。」
「おはよ、彩乃。
俺の部屋に服とかあるから、取りに行ってね。」
「あ、はい。」
改めて言われると、なんか照れる。
「じゃ、ご飯食べよ?」
「うん。」
そういえば、昨日から俺って言ってるな。
昨日は酔ってるからと思ってたけど、朝もだし。
「どうしたの、考え事?」
「え、いや、昨日から俺って言ってるなと思って。
今まで僕だったのに。」
「あ、俺って言ってる?」
「意識してない?」
「うん。俺って自分でいうのもなんだけど、二重人格なの。
表は、僕って言ってる俺。仕事場でも表なんだよ。」
「嘘?!あれは裏でしょ。」
「表です。だってあれだって優しさ故の厳しさでしょ?」
「まぁ、そうかもだけど。」
「俺が本当に、信頼してる人には俺って言ったり、愚痴ったりもするし、甘えたりもすると思う。」
「甘えるの?
ちょっと楽しみかも。」
「じゃあ、しない。」
「ごめんごめん。」
「早く食わないと遅刻するぞ。」
「やっば。」
私は、急いでご飯を食べ、家を出た。