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アリスは処女

第3章 裏の顔



「待って…!!」

ルイ王子は
出て行く私の手首を掴んだ。

「は、離して下さい!」

「分かってくれないのであれば、力ずくでも、私のものにするだけです…!」


私の手首を
握る力が強くなった。


「ぃ、痛い…!離して…!!」


『パチンッ!』
と私は思わず、ルイ王子の
頬を叩いてしまった。


「ぃ、今のルイ王子は私の好きな
ルイ王子じゃありません…!
お願いですから落ち着いて下さい!」

「………………」


ルイ王子は下を俯いたまま、
その場に立ち尽くしたままだった。

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