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アリスは処女

第1章 不思議の国



「姫…!!」

「…クリッ…ジ……」

「姫、俺はクリッジじゃないっすよ。
バールです」

「あ…バール…」


クリッジが迎えに来るわけないですし、どうせ来たって気まずくなりますよね…


「姫、帰りましょ」

「え……?」

「私は姫に合わせる顔がない。だから、君が姫を向かいに行ってくれ。って言ってきた奴がいたんすよ」

「…クリッジ…!」


私はドレスの裾を
少し持ち上げ、城に駆けて行った。

私がただ、
わがままなだけだったんだ。

謝らないと……!

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