
君がくれたぬくもり
第15章 休憩室
――14時
ランチタイムが終わり、陽菜は休憩室でご飯を食べていた。
怜香と一緒に作ったお弁当。
陽菜はお弁当箱に詰めただけなんだけどね?
「わ~、陽菜ちゃんおいしそうなの食べてるね?もらいっ♪」
「あっ」
お弁当の中から抜き取られる卵焼き。
西田さんだ。
「うま!」
「友達が作ったんです。」
「友達?」
「はい。陽菜、シェアハウスに住んでるんで。」
「へ~、それは賑やかだね。」
西田さんは口をもぐもぐさせながら言う。
「じゃあ、今朝裏口の前でキスしてた彼とは一緒に住んでるってこと?」
ブッ!!!?
口に含んだお茶を思わず吹き出しそうになる。
危ない危ない…
「……見てたんですか?//」
「見えたんだよ。
随分と柄の悪そうな人だったけど、ああいうタイプが好きなの?」
「あはは。確かに柄は悪いですよ?すぐキレるし(笑)
でも陽菜のこと大切にしてくれる優しいやつですよ?」
西田さんは頬杖をついて「ふーん…」と言った。
