
君がくれたぬくもり
第15章 休憩室
陽菜は再びお弁当に箸をつけた。
すると、西田さんが見つめてくる。
「どうしたんですか?」
「んー?キスしたいな~って思ってた(笑)」
「はい?」
何言ってんだかこの人は…
陽菜はどうせ冗談だろうと無視した。
「陽菜ちゃん?」
「なんです……」
――!!?
視界が暗くなり、唇に柔らかいものが当たる。
西田……さん…??
「………?」
「…ご馳走様♪」
西田さんはニヤリと笑って休憩室を出て行った。
う……
「嘘………?」
キスされた……
西田さんに…キス……
………
……
「えええーーーーっ!!?」
