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君がくれたぬくもり

第32章 彼女





――――……



寒さで目が覚めた。




まだ眠い眼をこすり起き上がると、隣に岳はいなかった。




「岳…?」




キョロキョロと部屋中を見渡す。



床には脱ぎ捨てられた陽菜の服…



どうして陽菜はここにいるんだっけ…?




何気なく窓の外を見た。



そして理解した。





「………どうして…?」







岳の部屋の窓からはちょうど家の前の道路が見える。




陽菜は見ちゃったんだ。






岳が









陽菜の知らない女の子と抱き合っていたのを…





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