
君がくれたぬくもり
第33章 ドキドキ
大和さんは「だるい」、
冬美さんは「焼けるし嫌や!」と言っていたが、
対してその他のメンバーは「行きたい」の一点張り。
行くか行かないかの口論が続いていると、怜香が陽菜の隣に来た。
「陽菜はどう思う?海水浴!」
「えっ?!…うーん。」
陽菜は戸惑っていた。
このメンバーで行くってことは……
岳も来るってことでしょう…?
迷っていると怜香がそっと耳打ちした。
……
「ちょ!?…なっ……!?
何言ってんの!!?///」
陽菜は赤面した。
――――『岳兄のこと、まだ好きなんでしょ?一緒に行けるチャンスじゃん!』
ほんと、怜香にはかなわないよ…
何でも見破っちゃうんだ…///
「でももう終わってるし…」
「何言ってんの!
陽菜の努力次第で変えられることもあるんだから!!」
陽菜の肩をバシバシと叩き、ケラケラと笑う怜香。
そうかな…?
努力次第で変えられるのかな?
