
君がくれたぬくもり
第34章 熱いカラダ
――――当日
怜香とおそろいで買った花柄のマキシワンピに身を包み、
クリアバッグに荷物を詰め玄関に出ると、
みんなもう集合していた。
道路には大和さんと和哉の車が並んでいる。
「じゃあみんな乗れー!」
和哉がそう言うとみんながそれぞれ車に乗り出す。
陽菜も和哉の車に乗ろうとした時、あることに気がついた。
あれ?
岳がいない…。
「ねぇねぇ怜香、岳は?」
「岳兄は後でバイクで合流するってー」
「ふぅん…」
…なぁんだ。
せっかく可愛い服買ったのになぁ。
少し残念に思いながらも、車は海へと走り出した。
