
君がくれたぬくもり
第36章 大きな背中
「陽菜、せっかく可愛い水着買ったんだから泳ご!」
「うん。」
かき氷のカップをごみ箱に入れ、陽菜たちは海に向かって走った。
バシャバシャッ
「冷たっ!」
「陽菜こっち向いて~」
「え?きゃあっ!?」
顔に水がかかる。
怜香にかけられたのだ。
「も~!怜香!」
「きゃー!!」
陽菜も同じようにやり返す。
しばらく二人で水の掛け合いを楽しんだ。
「陽菜ちん怜ちゃん、ビーチバレーしなーい?」
向こうで光くんや和哉が手を振っている。
「陽菜、どうする?」
「陽菜は暑いから浮輪で浮いとくよ。」
「そっか(笑)
流されないでね!」
「流されないし(笑)」
怜香と別れ、陽菜は浮輪を借りて再び海に入った。
