
君がくれたぬくもり
第4章 恋
その場が静まり返る。
「えっ!?あんたらもうそんな関係なん!?」
と冬美さん。
和哉はニッコリ笑った。
「まだ告ってねぇけど、俺は陽菜が好きだよ?」
部屋中に歓声が湧く。
陽菜は信じられない気持ちと嬉しい気持ちが入り混じり、口を押さえ呆然としていた。
和哉が陽菜を見る。
陽菜は恥ずかしくて俯いた。
みんながざわめく中
そんな二人の姿を
岳はただ黙って見つめていた。
――――……
「ごめん…迷惑だった?」
「いや…あまりにも急で…。」
みんなの興奮が冷めた頃、二人は外に出ていた。
和哉に呼び出されたのである。
「返事聞かせてくれるか?」
「えっと……///」
「まだ出会ったばっかりだけど…一目惚れでした。
…付き合ってください。」
キュッと心臓が締め付けられる。
こんなカッコイイ人に告白されて嫌な気分ではない。
……むしろ嬉しかった。
「よろしくお願いします///」
陽菜はぺこりと頭を下げる。
――陽菜の新しい恋が始まった
――――――……
