
君がくれたぬくもり
第4章 恋
和哉と付き合い始めて一週間が経過した。
そして最近、陽菜はあることに気づいた。
「え?岳兄と喋ってない?」
野菜を炒めながらキョトンとした表情で陽菜を見る怜香。
陽菜はカウンターに頬杖をついた。
「うん…なんか話しかけても無視っていうか…。」
「あれじゃない?
和哉くんに気を遣ってるだけじゃない?」
「そうかなぁ…」
陽菜には避けてるように見えるけど…
そうなのかな?
「ところで岳は?」
「岳兄なら多分縁側だよ。
煙草吸ってると思う。」
「そっか。
ちょっと行ってくる!!」
「岳兄、今イライラしてるから近づかない方がいいよ?」
「大丈夫!!」
陽菜は怜香に手を振り、縁側に走った。
