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君がくれたぬくもり

第37章 好き






それから20分くらいして家に着いた。



「歩けるか?」


「うん。」




バイクから下りて歩き出すが、足元がおぼつかずよろめく。



そんな陽菜を岳は黙って支えてくれた。




「……ありがと…//」


「つか……こっちの方が早いだろ。」


「えっ……」




ひょいと抱き上げられる身体。



久しぶりのお姫様抱っこにキュンとするけど…




「だ、だめだょ……///」



いくら千夏ちゃんがいないとはいえやり過ぎ!




「黙れ。」


「………。」




岳はギロッと陽菜を睨むと、ずかずかと家に入った。




「シャワー浴びるか?」


「うん。」




水着を着たまま帰ってきたので陽菜の身体は塩と砂でベタベタだった。



結局あまり役に立たなかった水着を洗濯機に入れ、ため息をつく。



しかし、


こんなこと言うの不謹慎だけど…



岳とこうして二人っきりになれて嬉しいかも…なんて。




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