
君がくれたぬくもり
第37章 好き
ギュッと目をつむる。
静寂な部屋……
心臓の音、聞こえちゃうよ…//
“死ななくてよかった”なんて…
そんなこと言わないでよ…
期待しちゃうじゃん。
その時ソファが沈み、陽菜の目の前に岳の手が下りてきた。
身体に重みを感じる。
「が………く………?」
「陽菜……」
顔を上げると、目の前には岳の顔があった。
低く、せつない声で陽菜の名前を囁くと
その手で陽菜の頬を触る。
「ど…どうしたの…?
岳…またお酒飲んでる…?」
「…飲んでねぇよ。」
「だ…よね……。」
じゃあ何でこの状況?
何で岳は………
陽菜の上にいるの?
