
君がくれたぬくもり
第38章 隙間
ぽつんと取り残され、布団に入り天井を見上げる。
「ぅふふ…///」
顔を半分布団で隠す。
…ニヤニヤがとまらないのだ//
ひとつになる前に岳が耳元で囁いた一言を思い出して…
――――『愛してる』
「キャー///」
再び脳内にリピートされた岳の言葉に、小さく悲鳴を上げる。
愛してるって言われちゃった……
愛してるって!///
「にゃ~~///」
仰向けだった体を俯せにし、足をバタバタ。
――ガチャ
突然開いたドア。
そこには新しい氷まくらを持った岳がいた。
「あら…///」
「……何やってんだ?」
足をばたつかせる陽菜を不審な目で見てくる。
陽菜は慌てて体勢を戻した。
「熱あんだから暴れんな。」
ペシッと頭をタオルで叩かれる。
「暴れてないし…///
てゆうか熱上がったの岳のせいだよ?///」
「………。」
そう言うと黙り込んでしまった岳。
