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君がくれたぬくもり

第44章 悪巧み






俺だって馬鹿じゃない。



すぐに状況を理解した。




「……売り飛ばした?」


「だって邪魔なんだもん。」


「てめぇなぁ!!?」




封筒を投げ捨て、千夏の胸倉を掴む。


千夏は苦しそうに顔を歪ませた。




「…っ…わかってるの?
岳ちゃんがあたしと付き合わない限り、居場所は教えないんだから……!」



キッと俺を睨みつけてくる千夏。




「………チッ」




俺は舌打ちをして、千夏の唇にキスを落とした。











俺はどうなってもいい。







陽菜が








生きてくれていたら
それでいいんだ。





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