
君がくれたぬくもり
第44章 悪巧み
「お前…こないだみたいに失礼なことするなよ?
今日の相手は客だからな。
お前をどうしても指名したいと金を持ってきたんだ。
それもたんまりと。」
「………。」
「ククク…顔半分火傷でケロイド状態だってよ。そりゃ女も寄って来ないわな(笑)」
男は高らかに笑った。
やだな…そんな人。
身体が震え出すのがわかる。
岳……
こわいよ……。
「おっと。お客様に失礼だからな。シャワー浴びて、そうだ、ドレスも煌びやかなものを選んでやる。」
男はニヤリと笑い、衣装部屋と札のかかった扉を開けたのだった。
