
君がくれたぬくもり
第47章 Time Limit
――――――………
あれから二週間ほど経った。
右足の骨折でベッドからは出られないが、
何とか起き上がれるまで回復した。
医師は完全に俺をバケモノ扱い。
そんな柔な身体じゃねぇよ。
起き上がれるようになると、
陽菜以外にも、怜香や大和たちが見舞いに来てくれた。
別にたいしたことねぇのに…
そして今日も病室の扉からノックの音がする。
陽菜かと思い、顔がにやける。
今日は何していじめてやろうか。
「どーぞ…」
―――ガラガラガラ…
扉を見ると、そこにいたのは陽菜ではなかった。
は………?
「がーくーちゃんっ♪」
…千夏だった。
期待を裏切られたのと、
陽菜を危険な目にあわせたこいつに腹が立つ。
何でてめぇが来んだよ…
