
君がくれたぬくもり
第7章 星空
「別れてください…」
翌日
陽菜は飲み会に来た和哉を外に呼び出した。
別れ話をするためだ。
そしてたった今、和哉に別れを告げた。
突然のことに和哉はポカンと口を開いて何とも情けない表情をしている。
「は?何言ってんの?」
「ごめんね…和哉のこと好きだった。でももう疲れたの…」
我慢してセックスするのも…
和哉の携帯に女の人の着信が入っていたのを見て見ぬフリをするのも…
全部疲れちゃった。
「意味わかんねぇ…」
「和哉が陽菜のこと…不感症って言ってるとこ聞いちゃった。
…そうみたい。
不感症みたいなの。
だから…別れて。」
「陽菜!あんなの嘘だよ!
傷つけたなら謝るから!
そんなことで別れるとかそういうのやめろよ。」
あなたはどうして引き止めるの?
“そんなこと”?
和哉には“そんなこと”なの?
こんなに傷ついたのに……
