
君がくれたぬくもり
第8章 奴隷
「…つか、そんな格好で寝てるとか無防備にもほどがあるだろ。」
岳に言われ、陽菜は自分の姿を見た。
ボーダーのキャミソールにショートパンツ。
怜香とおそろいの普通の部屋着だ。
「普通だよ?」
「…はぁ?
んな格好、襲ってくれって言ってるようなもんだろ…」
「えー…だって暑いし…」
岳はため息をついた。
そしてタバコに手を伸ばす。
部屋を出る時、岳はボソッと囁いた。
「歩く公然猥褻(わいせつ)…」
あ る く
こ う ぜ ん
わ い せ つ ?
「はあああああ!??」
誰が公然猥褻よ!?
失礼しちゃうわね!!
「岳っ!!」
キレようと思ったら岳はすでにいなかった。
くそおおお!!!
結局そのあと陽菜はキャミの上にパーカを着て過ごした。
公然猥褻なんて言わせないしっ
