
君がくれたぬくもり
第12章 月と狼
怜香との話し合いが終わり、陽菜は岳の部屋に向かった。
2階の突き当たりの部屋。
なにげに来るのは初めてだ。
コンコン…
軽くノックをする。
「岳?入るよ?」
「……あぁ」
小さい返事が聞こえて、陽菜はドアを開けた。
部屋に入ると岳はベッドに座っていた。
電気もついていなくて、月明かりだけが頼りである。
岳はポンポンと自分の隣に手を当てた。
座れってこと?
そう勝手に解釈し、岳の隣に座る。
「話せたか?」
「うん。ちゃんと謝って仲直りもした。」
「よかったな…」
岳は陽菜の頭を撫で、微笑む。
何だか嬉しかった。
「陽菜……」
ぎゅっ…
抱きしめられる身体。
陽菜も岳を抱きしめた。
しばらくすると
背中を撫でる岳の手が前に移動し、陽菜の服を捲りあげる。
……?
「ひゃっ///」
突然岳がブラの上から陽菜の胸を揉みはじめた。
「ぁん……///」
「声出すなバカ…。」
「なっ!?……ぁ……んッ」
岳はそのまま陽菜をベッドに押し倒した。
