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君がくれたぬくもり

第12章 月と狼






陽菜がイクと、岳は陽菜の横に寝転んだ。



まるで大事なものを扱うような手つきで陽菜の汗で濡れた髪を撫でる。




陽菜は疑問に思った。




陽菜はイカせてもらったけど、岳はイッてない。



岳はそれで満足なのか…




「ねぇ岳…」


「…あ?」


「岳は……イカないの…?」




髪を撫でる手が止まる。




「まだ……我慢できるし。」


「我慢してるの…?」


「……今ヤッたら…優しくできる自信ねぇんだよ……///」




岳は顔を真っ赤にしてそう言った。



陽菜は申し訳ない気持ちになる。




岳は陽菜のためを思って我慢してるんだ…



胸がキュッと締め付けられた。




「……いいよ?」


「は…?」


「…しても……いいよ…///」


「……。」




我ながら大胆な誘いだと思ったがそんなことどうでもいい。



自分をこんなにも大切にしてくれる岳と繋がってみたい…



そう思ったの。




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