
君がくれたぬくもり
第14章 ヤキモチ
騒ぎがおさまると、みんなバイトやら仕事に行ってしまい、
家には陽菜だけになった。
「暇だな…」
ボーッとテレビを見ながらつぶやく。
今までいろいろあったからそんな暇なかったけど、
そろそろ陽菜もバイトやらないと。
今までは岳が陽菜の携帯代と家賃を払ってくれていた。
でもさすがにずっとこのままじゃだめだよねぇ…
「よし!!」
陽菜はさっそくバイト探しをすることにした。
―――――……
その夜
陽菜は部屋でアルバイトの雑誌をペラペラとめくっていた。
なんかいいやつないかな~
楽で
時給高くて
それなりに楽しいバイト…
「あるわけないよね(笑)」
雑誌をペラペラとめくっていく。
すると部屋のドアが開いた。
「あ、岳おかえり。」
「……ん」
仕事から帰ってきた岳が部屋に入ってくる。
「なにそれ?」
「んー?バイト探してるの。」
「バイト…」
