いぢわるかれしっ!
第2章 お祭り?プール?
「おーまーつーり!」
「プール。」
「お祭り!」
「…プール」
夏休みに入ったばかりのある日。
また響くんと小さなことで言い合っていた。
「日奈はお祭りがいいのっ、
プールはいつでもいけるのぉー…」
「…は?夏だけじゃん」
「だっ、だから、お祭りはその日、って決まってるんだよ?!」
「俺は浴衣より水着の方が見たい。」
も…もぉー…!
「だからっ…も…っん…!」
突然引き寄せられたかと思うと、響くんのキスが降り注ぐ。
優しくてうっとりするようなキス。
逆らえないって知ってる…。
「ふ…」
「…今日はプール…お祭りは今度。
分かった?」