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おまわりさんはドS

第2章 出会い

「今日から、見習いとして配属になります、
徳田隼斗です。よろしくお願いします。」

「はいはい、よろしくね。あ、うん堅苦しいあいさつはいいからさ、ね♪そこに座って座って。
あ、僕はホラ、あれだよ。一応この交番で一番偉い人だから。まぁ君と僕しか居ないんだけどね~ここ。」
ゆるい雰囲気の中年警察官がせんべいをかじりながら
パイプ椅子を指差した。

隼斗はパイプ椅子に座りながら、嬉しさを噛み
しめていた。
今日から俺は警察官…世に言うおまわりさんてヤツだ。
昔からなりたかった。
子供の頃からのたった一つの夢。

俺は小さい頃から要領よく、程よくテキトーに
物事を淡々とこなしてきた。
勉強も頑張らなくても割とできたし、
運動もちょっと練習すればすぐレギュラーになれた。


そんな人生をナメきっているような俺の
たった一つの夢が、叶ったんだ。

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