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夢叶う日まで

第1章 集まった21人

あたし、打田ひなた
今の職場には高校を卒業してすぐ就職した。

でも、諦められなかった。

「教育に関わる仕事」

それがあたしの夢だった。


あたしは単純だから、中学、高校の頃は教師を目指した。
だけど、小さな弟や妹がいる我が家では、あたしを大学に行かせる余裕はなくて。

当時は両親に反発したり、なんであたしだけ、とやさぐれたりもしたけれど。
就職してみて、何も教師だけが教育に関わる仕事ではないんだと気付かされた。

例えば、市職員になって、子供たちが安心して通学できる道を整備すること。
例えば、教育委員会でこれからの教育指針をうちたてること。
例えば、学校事務員になって、学校の運営に関わること。

公務員になれば、きっと夢は叶う

そう思うようになった。

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