テキストサイズ

Sカレっ

第14章 亜矢×久保



あたし、何言ってるんだろ?
口が勝手に動く。
大声が出る。

涙が零れる。



「…っく……久保くんを傷付けてごめんなさい…っ……あたし、すごく酷いことして…た……っく…」

もう迷わない。

あの時のように、瀬川くんにこの想いが届かないから、久保くんを選んだりしない。

久保くんと、きちんと向き合おう。


「あたし…久保くんが好きっ……」



何か、心の中でコトンと音がした。
落ち着いたような、安心感が体を軽くした。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ