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恋のかたち

第2章 期待

歴史小説や天文学の本を好む優愛だが、今日は珍しく恋愛小説がずらりと並ぶ本棚のエリアにいた

本人も無意識だったのか、しばらく静止している

1つ大きな溜め息を吐くと、そのまま踵を返して図書館を後にした

たまたま玄関ホールで出くわした泉 愛と自然に合流し、泉 愛の専属執事が運転する車で自宅に送ってもらうことになった

車内では、執事と泉 愛が今日の授業内容の反復するのを聞いたり、夏休みに旅行に行かないかと誘われたが、叔父に負担を掛けたくなくて、理由をつけて断った

車だと一時間弱掛かる優愛の住む家

「わざわざ送っていただいてありがとうございました」
執事にぺこりと頭を下げてお礼を告げ、泉 愛と手を振って別れた

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