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恋のかたち

第1章 通学電車

そのまま当然のように電車は優愛の目的の駅に停車し、馴染みのホームに自然と足は降り、今まで通りの通路へと赴く

改札口手前の専用通路で学生証カードを翳し、いつもと同じ学院に入る

無意識のなにも考えられない状態なのに習慣化した行動は優愛を自然に動かしていく

賑わう教室に入り、優愛は自分の席に腰掛けた

入学早々仲良くなった泉 愛が無邪気な笑顔で寄ってきた

朝の挨拶の前に彼女からは驚いた声で保健室に行くように言われた

優愛の表情は赤く、ぼんやりしていて、風邪をひいたかのようにみえていた

このまま授業を受けてもきちんと聞ける状況ではなさそうなので

彼女の言葉通り、保健室に行くことにした

保健医は優愛を見るなり、急いでベッドで横になるように促し、自分は巡回診察担当の日で外出しなくてはならないと残して保健室に鍵を掛けて出て行った

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