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NO VOICE LOVE

第2章 Received Voice,


声が出ないという原因で
いじめられたこともなければ、
コミュニケーションを取るのに
多少の不便さは感じたことはあるが
周りの人に支えられ、
差し支えなくコミュニケーションできる。

(ないものねだりかな…)

旭の声を聴いて、
その声に憧れた。

(多分、それだけ…)

そう思いこませると
幾分か楽になった気がして、
少しのざわめきを胸に残して
未夢は静かに目を閉じ、
次第に強くなる眠気に意識を預けた。

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