
恋なんかしなきゃよかった
第9章 思い…
授業が終わり
菜美は
私の家に来ていた。
「陽性だった。
どーしよ菜美…」
「とりあえず
誰の子かわかる?」
「怜汰…」
「マジで?」
「うん…
翔もレイプしてきた人も
避妊してくれたから。
けど怜汰としたときは
持ってなかったから
そのまましちゃった。」
「そっかぁ。
けど、どーするの?
産むの産まないの?」
「産みたい!」
「唯…」
「私のお腹に命があるなら
その命は守りたい」
「唯らしいね。」
「産婦人科で確かめてから
お父さんとお母さんに
相談する。」
「唯が決めたことなら
私はとことん
応援するつもりだよ。」
「ありがとう。菜美。」
