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★ニコ動の歌い手様短編BL集★

第1章 __(アンダーバー)×ナノ

「何を見て、顔赤くしてんの?アンさん?」

じっと見つめてくる瞳は淡い茶色がかった、俺を壊す凶器だ。

死ぬ…死ぬ!!
いや死ねる!

「ごめん…あの‥ナ、ナノが悩んでる横顔が…」

えっ…可愛い?面白い?
どれも失礼だぞ…


「俺の顔がどうしたんですか?」

ヤバい、ナノの奴イラついてる

「いや、真剣だなって思って」

もうやだ…消えたい死にたい…

「ふーん…」

ナノは静かに自分の席に戻った。


良かった…好きだってバレたら引かれるし…居なくなるかもしれない…
この関係で満足だ…

「ねぇ…アンさん?
僕の顔って言ってたよね?」

僕?はっ?言い方変わってね?

「あぁ、そーだけど?えっ何?!俺何か悪い事言った?!」

ナノはメニューを眺めながら、クスリと笑った。


「可愛いって
言ってたよね…?」

メニューに向けられていた瞳はこちらをじっと見てくる。


ヤバい!!ヤバいヤバい!!
バレた!?バレたの!?
「どういう感情で?」

「ど、どういう…?
えっ…それはどういう意味で?」

思わず焦る。
か、感情!!?
好き…ですよ!?

いや言えないな!
そりゃあそうだ!

「そうだなぁ…
恋愛感情、友情、他人、お世辞。かな?」

「れ…恋愛感情!?」

ヤバい!!ヤバいヤバい!!

ナノは怪しく瞳を輝かせこちらを見つめている。

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