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そんな ある日、彼から電話が来た！

初めて聞く声。

違和感はまったくない。

まるで、ずっと前からの知り合いみたいに話し込んでいた。

私は益々彼に惹かれていった。

「逢いたい…」

そう思うようになった。

メールで その事を伝えた。

すると…

「オレは、今も…多分これからも 女だよ」

と。

すぐにピンと来た！

私には、性同一性障害の知り合いがいたから。

それでも…

逢いたかった。

メールで 逢う日を決めて、私は逃げるように彼に逢いに行った。

愛する娘を置いて…

もう二度と会えないかも知れない。

愛する我が子…

でも、逃げたかった！
ダンナやあの町から！
私は、娘の幸せを祈りながら 飛行機に乗った。