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あるがままに。

第1章 出会い

飛行機から降りて、彼の待つ場所へ。

辺りをぐるりと見渡すと、彼らしい人がいた!

想像通りの彼だった!

彼の車が置いてある駐車場までの道は、ちょっとしたデート気分で、私は久しぶりに自然な笑顔になっていた。

車に乗ると、彼は指輪をくれた。

「愛しています」

と、メッセージが書いているメモと共に。

私は 嬉しい気持ちと、結婚している事実とが交錯して、いつ事実を話そうかと迷っていた。

でも、なかなか決心がつかずにいて、楽しいデートが半減していた。

彼に連れられて行った、「おしらさま」の場所で、キスをした。

私は

「このまま時が止まって欲しい…」

と思っていた。

夕方、彼が予約していた旅館に着いた。

一緒にお風呂に入ったが、カラダを見ても、彼を女 だとは思わなかった。

旅館に数カ所あるという露天風呂を巡り、

その夜…結ばれた。

私は、離婚の意志を決めた。

例え彼が事実を知って、私との仲を終えようと決め、私が一人になったとしても、離婚しようと思った。

2泊3日の 彼との旅。

結局 事実は言えなかったけど、再会の約束をして、私は帰りの飛行機に乗った。

だが、家には戻らなかった。

私は 安いホテルに泊まり、離婚届けを書いて送ったのだった。

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