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命~タイセツサト、トウトサ~

第10章 第十章【戻れない…】

~美成子~

今日2月20日
サンが私たちの前から消えて
もうすぐで一年だ、私は六年生になった
郁は、病気がどんどん進行して
寝たきりだ、泉木と、璃木は、
部屋にこもってる
先生は何も教えてくれないし…
私への嫌がらせは
ひどくなるばかりだ
サン…いつものように守ってよ(泣)
戻ってきてよ(泣)

?:「また泣いてるのか?」

!!

?:「俺が見るときは、いつも泣いてるね
  笑ってる顔が好きなんだけどな?」

この人誰?

美:「すいません…誰ですか?」

?:「俺?秀太、佐村 秀太」

佐村?

美:「佐村??サンと知り合いですか?」

秀:「その…俺がサンなんだけど…」

は??

美:「冗談きついです
  すいません、帰りますね?」

グイッ
ギュッ

美:「キャッ、やめて下さい」

秀:「まだわかんない?」

あっ!!この臭い…
サンだ…

美:「サン…(泣)」

秀:「ただいま…」

美:「何でよ…何で傍に居てくれなかったの?
  寂しかったよ(泣)ずっと
  一人だったんだから(泣)」

秀:「ごめんな?」

美:「ぅわわわわん(泣)」

秀:「もぅ、離れないから」

約束だよ?
と言おうとしたとき

電話がかかってきた

美:「はい…えっ!!わかりました
  すぐ行きます!!」

秀:「どうした?」

美:「郁が、郁が危ないって(泣)」

秀:「行くぞ!!!」

生きてよね…

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