御曹司と護衛女子
第7章 癒えないもうひとつの傷
俺はあのあと、
男に理不尽な暴力を受け、
体………、
そして心がボロボロになり、
以来、学校にも行かなくなった。
両親にも今まで、
甘えてばかりだったが………
『礼二っ!!
どうしたのよ、その怪我は、』
『礼二っ!!
学校に行かないといけないだろう!!』
『うっさいんだよっ!!
金持ちが学校なんか行かなきゃ
行けねぇんだよ!!
どれだけ俺を苦しめんだよっ!!』
俺は初めて両親に反抗をした。
お袋はショックで気を失い、
親父は学校にいき、
圧力をかけて事の真相を聞いて、
ショックを受けていた。
俺はスクールカウンセラーから
勉強や心の傷を癒し、
卒業することができた。
しかし、そのカウンセラーは
交通事故により亡くなり、
俺は癒えた傷が再び開いた。