御曹司と護衛女子
第9章 部屋へと……
私の家はアパートだから
夜にトイレに行くことは
容易だったんだけど、
今住んでるこの屋敷に
私の部屋からトイレまで
かなり遠いし、
廊下も非常に真っ暗で怖かった。
でも高校生にもなって
おねしょするなんてことはできない。
私は勇気を振り絞って、
廊下に懐中電灯を持ち歩いて
トイレに行こうとしたが、
えっ、
よりによって
こんなタイミングで!!!
なんと、電池が切れて
点かなくなったのだ
どうしょうっ……、
私は動けずに固まっていった。
その時…………、
『結城っ?
なにしてんだ!!』
運よく礼二が起きて
ここにやって来た。