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恋愛トラウマ。

第9章 戸惑い。




学校に着くと、美海がすぐさま駆け寄ってきて来た。

「李羅っ!大丈夫?!」

美海が、あたしの顔を覗きこみながら聞く。

「あ…、うん。」


親友が、こんなにも心配してくれているっていうのに、あたしは何とも元気のない返事をしてしまった。

ごめんね、美海。
今は、「うんっ、ぜんっぜん大丈夫!」とか言えるテンションじゃないんだ。



はぁ。しんどいなぁ……。


一時間目は、数学だった。先日、思い出しただけあって、胸の奥のほうがモヤモヤした。


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