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第6章 case3 【貴方ニ効果的ナ"復シュウ"ヲ】 2

ガラスの向こうの部屋には、3人の登場人物。

広いとは言い難い部屋の中央にあるベッドの上で、四つん這いになって恍惚とした表情をしている裸の女性と、

裸の女性の後ろから・・・突いてるどこか必死な、裸の的場君が視界に入り、とっさに視線をもう一人に反らす。

部屋の左の端に椅子に座らされ、さるぐつわと四肢を拘束されてる、目が虚ろに見える謎の男性。制服を着ているから生徒・・・だと思う。

声や音は仕切られているからか、一切聞こえない。

ナニコレ?と思った途端、私の中の甘い余韻が消えていくのが解り、視線を斎に向ける。

「・・・三角関係?」

ぽつりと呟いた言葉。

「見た目はな」

「見た目?」

どこが見た目だというのか、ただの三角関係にしか見えない。

「絢乃って、ほんっと暗示をかけても、持続しないな」

・・・かけ続けるしかないって事か。

いかにもがっかり、と解る口調の斎。というか、これを見せられてどうしたらいいわけ?観客って・・・。

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