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第6章 case3 【貴方ニ効果的ナ"復シュウ"ヲ】 2

「え、えっ、えええっ?姉弟ッ?」

斎の話は淡々と続く。他愛も無い話を話す時と同じように。

「的場の親に付き合ってる事実を告げ口し、同時に的場自身に姉弟の事実と証拠を突きつけて、別れさせた。

その後、母親に頼んで、彼女を自分の婚約者として正式に婚約させ・・・後は今に至る、で後はいいか」

・・・逆に私は一気にどうしたら良いか解らなくなる。

「ま、的場の方からすれば姉弟で・・・を止めさせられるし、松浦家は結構資産家だから、大人の都合も願ったり叶ったりの部分はあるらしい」

「永依さんと松浦さんはその後、付き合って・・・」

「それはないらしい。というか、永依さんは的場との別れを受け入れてなかったらしいからな。

婚約自体も本人的には拒否していたらしい。ま、事実を唯一知らないから、というのもあるだろう」

姉弟という事実を、的場君が言えるはずがない。松浦さんも流石に言えなかった・・・という事なのかな?

「的場が願ったのは『永依を手に入れる事』と『松浦に復讐する事』の2つ」

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