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第6章 case3 【貴方ニ効果的ナ"復シュウ"ヲ】 2

「中学に入り、自然とそういう関係になったらしい。といっても、今みたいに本能剥き出しじゃなく、もっと淡くて可愛らしいものだったらしいが」

想像はつく。手をつないだりするだけでドキドキする時期。

「が、その状態を良しとしなかったのが、今そこにいる、松浦健市(まつうらけんいち)。」

「永依・・・さんが好きだった?」

その問いに、頷く斎。

「母親同士が友達という関係で、時々会っていたらしい。彼はちなみに現在高3で、皆同じ中学出身。」

・・・人の恋愛のもつれを聞かされて、どうしたらいいのかさっぱり解らないけど、今のところ、斎に頼らなければならない要素は一つも無い。

「松浦さんが仮に邪魔をしたとしても、問題は無いよ、ね?」

「たまたま松浦は聞いたらしい。あの2人が付き合うというコトがマズイ事実が明るみに出るまでは、な」

「事実?」

「そう。父親が一緒の血のつながった姉弟という話」

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